I'll be with you.
第3章 心君のお仕事が見てみたい!
「コウは、未来と優どっちが大切?」
心は、俺の胸の内を見透かしたように痛いところを突いてくる。
「…わかんねー」
優のことは守りたい。
それは今も昔も変わらない。
でも……
未来は?
俺にとって未来は1番気を使わなくていい
ありのままの俺でいれたような
そんな気がした。
未来と優を天秤に掛けることはできない。
2人とも俺の中で特別な人なんだ。
「俺は優の為に優と付き合ってるんじゃないよ」
心は空を見上げて、少しだけ微笑むと月明かりに照らされた瞳が俺を捉えた。
「俺が1番幸せだと思える瞬間が優といるときだから。
俺は俺の幸せの為に優といたいだけ。
だから俺はすげぇ我儘なんだよ」
心につられて俺も上を見上げると、綺麗な満月が俺達を照らしていた。
「幸せか……
やっぱ、わかんねー…」
心の言葉の意味がわかる日は来るのかな……?
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