LAST SMILE
第7章 お兄ちゃん
★祐兎Side
「あれ?あいつら何処行った?」
部屋に戻ると、亜貴とあいつがいなかった。
たけしと祥吾が俺に気付いて顔を上げる。
「さぁ?俺らが熱唱してる間になんかいなくなってたぞ?」
「あの2人・・・。できてるんスかね?」
「ばっか。祥吾。
変なこと言ってんじゃねぇよ。怒るぞ!?」
俺がすごむと、
祥吾は何の悪ぶれもなさそうに続けた。
「だーって、仲いいじゃないスか」
「あー。祥吾の言うとおりだな。
確かに、REIは亜貴には心を許してるっていうかな」
なんなんだよ。
こいつら。
ダメだ。
話になんねぇ。
俺はため息をついてドアに手をかけた。
「あれ?モッチー、探しにいくの?」
「待ってればいいじゃないスか」
「うっせぇ。打ち上げになんねぇじゃねぇか」
俺は適当に流して部屋を出た。
確かここは亜貴のおじさんとこの店だよな。
どっかにいんのか?
そう思ってしばらく歩くと、
一つだけ、雰囲気の違った部屋を見つけた。
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