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メールだけ

第30章 出せなかったメール

あ、そうだ、「早月との付き合いは楽しい」って何かにつけて言ってくれたけど、はっきり言ってむかついてたわー。
言われるたびに楽しいのだけがご所望なら他あたってくれ、っておもった。私は楽しいってのはほとんどなかったけど、好き、というよりは、いとしい、こいしい、っていう気持ちがあったからだよ。

だから、家族裏切ってまでやったことが結局川ちゃんにとってはしたかっただけ、っていう事実から目を背けていたかったんだよ。

昔、私が別れた理由、結婚が云々って言ったけど、そんな高尚な理由だけじゃないよ。
川ちゃんといる私はずっとお姉さん役だった。私、本当はさみしがりやの甘えん坊なんだけど、川ちゃんだとそれがなかなか出せなかったんだよね。物投げたり、壊したり、けっして私には手はあげなかったけど、それ見るたびに、いつか私がそれらの物のようなめに遭うかもっていう恐怖心があって気持ちをセーブしてた。そんなの時に川ちゃんから結婚って言葉が出て、これからもこんなのがずっと続くのかと思ったらイヤだと思った、ってのが私の本音です。

だから、今回、川ちゃんとこうなった時も、私が受け入れる側に徹しないとうまくいかないだろうなぁ、と思ったので、そうさせてきただきましたが、直ぐに私のキャパをオーバーしちゃいました。

昔上手くいかなかったことは、繰り返したところで上手くいかない。。。

今回のことはこれから長いこと私を傷つけてゆくと思います

でも、でもね、やっぱり好きだったよ。また逢えて本当にうれしかった
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