
それでも好きな人
第15章 不慮の事故
拓真「あ…」
美鈴「…っ!!」
生徒とぶつかり
階段から落ちそうになった拓真
美鈴は無我夢中で拓真の腕を掴み引き寄
せた
だけど女の美鈴では
拓真を支えるのに無理があり…
美鈴「!!」
拓真「美鈴ちゃん!?」
美鈴「あ…」
その瞬間
体が宙に浮き天井が見えた
だけどすぐ体中に激痛、痛みを感じ
拓真を庇って階段から落ちた事に気づい
た美鈴
階段の上では
あたふたしている生徒と
顔を真っ青にし今にも泣き出しそうな
拓真の顔が見えた
美鈴「…痛った」
男子①「だっ…大丈夫か!?」
男子②「先生…」
拓真「あっ…救急車、救急車呼んで!!
早く!!」
男子②「はっ、はい!!」
美鈴「あっ大丈夫、だから…」
拓真「ダメだよ、頭打ってるかもしれな
いから診てもらわないと」
美鈴「でも…」
拓真「お願いだから言う事聞いて」
美鈴「…わかった」
