I'll protect you.
第10章 居場所
私は目の前の光景に目を疑った
…なんでみんなが泣いてるの…!?
不思議に思ってるとコウキ君が立ち上がり
私の目の前に腰を下ろした
…ゴチンッ
コウキ君は涙を流したまま
私のおでことコウキ君のおでこを合わせた
「…ごめん。
バスで…ユウがこんなに苦しんでるなんて知らなくて
無理に聞こうとした…
ユウの気持ちも知らずにごめんな。
…話してくれて…
…本当にありがとう…」
『…私こそごめんなさい…
コウキ君は心配して言ってくれたのに
私は言うことが怖くて嘘ついちゃったんだ…』
コウキ君…
いつも元気ではしゃいでるのに
本当は
こんなに私を心配してくれていたんだね…
可哀想な自分に溺れて常に元気をくれる存在を
私は自分で見て見ぬフリをしてきたんだ…
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