I'll protect you.
第37章 独占欲
その翌日、やっと学校に行けるくらい体調が良くなり少し遅刻して学校へ行った。
誰もいない玄関に俺の足音だけがうるさく響く。
職員室に寄ってから教室へと行こうと階段をあがろうとした
その時、
────バンッ!!
1階の図書室から大きな音がした。
俺はその音が妙に気になって図書室の扉に手をかけた
「俺があれだけ協力してやったのに、
まだ手こずってるのか」
『ごめんなさい……
でも、お兄ちゃん私はこれでも……』
……楓?
今、授業中じゃ…?
「言い訳するな!!
日向一人ですらモノにできねーのか。
使えねぇ」
『私がお兄ちゃんと関係があるって勘づいてる人がいるから
お兄ちゃんが言うように動けないのよ……っ』
そんなに優を抱きてぇのか……
ヤリチン藤宮
「橘 奏斗」
カナの名前が突然出たことに心臓がうるさく動いた
「やっぱ、邪魔だな
今度、またボコボコにしてやろうか…」
カナは……
そんなことしたらカナは……っ
……ガラッ
「橘 奏斗に何するって?」
心臓発作を起こしかねない
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