I'll protect you.
第37章 独占欲
『……んっ…はァ…っ……』
苦しいくらいの深いキスに優は声を漏らした。
いつもならしない激しいキス
本当は、いつもこうしたかったんだ。
でもな、
優にあの日々のことを
優にとっては忘れたい過去を
思い出させるんじゃないかって怖かったんだ。
もしかしたら、拒まれるんじゃないかって……
ただ、俺が怯えてたんだ。
「過去なんてどうだっていい」
今まで一人で戦ってきた優
じゃあ、俺は?
「俺は優の全てを受け止めるから。
優、俺を信じて」
優がどんなことをされていたのか
例え、どんな過去でも
優を愛し続ける覚悟は
10年前からとっくにできてんだよ
「俺が優を守るから」
俺がどうなっても
絶対に……
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