I'll protect you.
第30章 異変
カナ…?
なんか怒ってるの…?
「楓の方が、知ってんじゃないの?
昨日一緒にいたみたいだしー
楓、シンは?」
どうしたのカナ……
楓のこと敵視して挑発するみたいな行動とって…
何がしたいの……?
『……知らないけどなんで?』
カナはニヤッと意味深な笑みを浮かべていつもより低い声を出した
「知らねーんだ。
あれだけ毎日追っかけまわしてるから知ってると思ってたわ」
カナは紙パックを握り潰してゴミ箱に捨てて教室を出て行った
私の隣の席に座っている楓は、何も言わずにただカナが出て行ったドアの方を見つめていた
『楓…なんかあったの?』
『……』
『なんかあるなら話聞くよ…?』
『優、今日遊ぶ約束してたけど
予定思い出したから後日でいいかな?』
『わかった……』
みんなどうしちゃったの……?
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