I'll protect you.
第28章 いつもずっと
「よし、もうそろそろ出ようか」
シン君がそう言って立ち上がったので、私も続けて立ち上がった。
家を出て、コウキ君の家へと向かう
「コウ、ちゃんと起きたかー?」
いつものように、勝手にドアを開けてズカズカと中へと入って行くシン君
「こいつさっき起きたばっか。
このバカコウキ!シャキッとしろ!シャキッと!」
「おーん」
私はコウキ君の時間割を調べながら周りの会話に耳を傾けた。
「おい、シン!
ユウになにもしてないだろーな!?」
「おいおい。
コウじゃないんだからシンがそんか獣のようなことするわけ無いだろ?」
「なんだとコノヤロ!
俺は清純な日本男児だ!」
シン君はそんな二人を完全に無視してコウキ君の朝ご飯のパンを焼いてコウキ君の口に無理矢理突っ込んだ。
「喋ってる暇があるなら準備しろ」
シン君の威圧にコウキ君は血相を変えて頷いた
「よし、みんな行くか」
今日は少し余裕を持ってコウキ君の家を出た
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