I'll protect you.
第21章 初恋の人
みんなも同じこと考えてたんだ…
遠くて顔はよく見えないけど絶対にカッコイイ
男にうるさい愛美が一目惚れするのもわかるかも…
「あれ?優ちゃん!?ちょっと待って!!」
あ…ヤバッ涼太に見つかった
そう思った時にはもう遅くて
満面の笑みで教室の中からこちらに駆けてくる
「優ちゃん、今日一緒に帰ろ!!」
『今日は無理なんだごめん…』
今日は…誰とも一緒に帰っちゃダメな日
「いつも月曜日は絶対に帰ってくれないよね?
なんで?」
涼太の顔は真剣でその顔を見ることができない
『無理なものは無理なの!!
涼太、最近しつこいよ!?』
私はそう言ってその場から逃げるように去った
ごめんね…涼太
私は、涼太に言われたことに戸惑って
その様子をずっと見ていた一人の視線に気付かなかった
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える