I'll protect you.
第16章 夏休み
『カナ…どうしてわかったの…?』
一言もシン君のこと好きだなんて言ったことないのに…
特に気になり始めたのも夏休みに入ってからだし…
「だから言ったろ?
俺はユウのことは全部わかるんだって!」
そう言ってまた私の頭をポンポンとするカナ
…だけど
一瞬だけ見たカナは
とても切なそうな顔をしていた…
『…カナ?』
「ユウ、俺らは
ずっとずっと変わらないよな?」
…どうしてそんな辛そうな顔をするの?
『…当たり前でしょ?
私達はこれからもずっと”家族”でしょ?』
「そうだよな!
ユウは俺の”妹”みたいなもんだ。
これからもずっとな!」
私のほっぺを摘みながらカナは私にいつもの可愛い笑顔を向けた
その姿を見て私は安心した
でも
どうしてもさっきのカナの表情が忘れられなかった
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