
秘密の関係
第1章 秘密
「…ん」
あれ、ここは…
「目が覚めたか」
「あ…変態先生」
「目覚めてすぐに思い出すのか」
「思い出す…?なんでだか先生の顔を見たらそういわないとって気が…」
なんで私…
目を閉じたりあけたりしてふと思い出す。
私、先生に血を吸われて…。
「…先生って吸血鬼?」
「いや、死神」
「あ、そうなんだ」
「驚かないのか」
驚くも何も立ち聞きして血を吸われたとなると信じるしかないしね。
私は意外と物分りがいいのだ。
考えるのがめんどいだけなんだけど。
「俺は死神と吸血鬼のハーフだ。だから血を吸ったってわけだ」
「…あ、そう」
「あの、娘さんそこまで薄い反応だと気になるんですが」
「いや、考えるのしんどいし」
きもかわな生物に言われても何も驚けない。
本当に考えるのしんどい
「血を吸ったのは悪かったな」
「もっと謝れ」
「…生意気な女だな」
「元々です」
起き上がってベットから降りると目眩がして倒れそうになるのを先生が支えてくれる。
吸血鬼と死神のハーフか…人間じゃない人がいても不思議はない。
世界は広いからね。
