無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「んー…でもさ…」
「？」
「本当に楽しんでたのか？」

僕は、知紀の言ってる事がわからず首をかしげていた。

「いや…まだ先生の本心は聞いてないんだよな？」
「まぁ…」

と、言葉を濁らすと苦笑いをして僕を見た。

「じゃあ、仲直りするには聞くしか方法は無いんじゃないか？」
「…」

僕が、知紀を『わかった』という事を目で伝えた。
知紀は少し微笑むと…

「じゃ、先生呼んでおくから心の準備しておけよ」
「らじゃっ!!」

少しおどけ気味に返事をすると僕達は笑って、知紀は屋上を出た。