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5つの小さな恋の唄*続編*

第2章 『このままもっと』主演*櫻井翔*

あれは、俺たちが高校生のときだった。

俺は、小林真依がだいすきだった。
小学校の頃からずっと。

でも、伝えられなかった。
真依には他にすきな人がいると思ってたから。

そしたら、高2の夏。
町の花火大会のとき。

俺たちはいつもふたりで行ってたから、なんとも思わず普通に祭りを楽しんでいた。

花火のよく見える、俺たちが子どもの頃に見つけた秘密の場所に着いたときのこと。

「翔?あのね、聞いて欲しいことがあるの。」

「ん?どした?」

「私、実はね...翔のことがずっとずっとすきだったの!」

一瞬俺は自分の耳を疑った。

でも、どうやら嘘じゃない。

「ごめんね、ずっと友だちだった人に言われても困るよね...もう忘れていい...キャッ」

俺は力いっぱい真依を抱きしめていた。

「俺もずっとすきだった。付き合ってくれ」

俺の腕の中で真依はコクリと頷いた。

これが、俺たちのはじまり。

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