テキストサイズ

壱万円あげます

第1章 始まり

「こんなことして、楽しい?」

舐めるのは慣れた

臭いと味を気にしなければ

どうということはない

ただ、その相手は気持ち悪かった

流れる汗も

膨らんだ腹も

全て醜い生物だ

「楽しいよ、もっと続けてくれ」

「はい」

いいんだ、別に

何かを失う訳じゃない

一時間で壱万円

手と口と腕を動かして稼ぐ

それでいいんだ

今はただそれでいい

ストーリーメニュー

TOPTOPへ