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壱万円あげます

第1章 始まり

ゲームが終わると

湯浅はシークワサージュースを出した

酸っぱくてスカッとしてて

徹夜明けの私には染み込んだ

「美味しいね、これ」

「いいだろ? 実家から届いたんだ」

「たまに飲みに来ていいかな」

「今も来てるだろ」

「そっか、そうだね」

夏真っ盛りだ

私の夏はこんな感じなのか

なかなかいいじゃん

汚れて浄化されて

延々とその繰り返し

私は回っているのだ

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