
はれのちくもり、キスのちXX…
第2章 大事な人の、大事な人
いつもとかわらない朝、
いつもとかわらない声で目が覚める。
「真央、起きろ。」
「んー…修平…」
「今日の朝ごはん、昨日の残りだけど。」
「んー…」
「はやく起きろって。」
そう言って修平は布団をばさっととりあげる。
「起きるってば…」
あたしはむくっと起きて修平から布団を奪う。
ベッドを整えて階段を下りる修平について行った。
…修平、いつも通りだったな。
昨日あんなことしておいて、いつも通りにあたしを起こしにきた修平を見て思った。
あのあと修平の家に行ったけど、あたしは気まずくてずっとご飯を食べていた。
食べていないと、気がもたなかった。
