
月夜の下で…
第1章 ~ 初恋 ~
「言って…
みちるの気持ちが知り たい…」
「あ…」
真っ直ぐで純粋な目…
「オレは…みちるのこと …好きだ
みちるは…?」
「……ぼくも…楼のこと …す――っ」
言い切る前に唇が重ねられ、驚いて目を見開いたまま固まってしまった。
触れるだけのぎこちないキス…
互いに不慣れで、すぐに唇が離された。
「…もしかして…みちる も初めて…?」
「…うん
ファーストキスは…
好きな人とって決めて たから……」
ギュッと‥楼の逞しい腕が華奢な体を包み込んだ…
みちるの華奢な体がすっぽりと隠れてしまう程、筋肉質で逞しい楼の体…
楼に抱きしめられると すごいドキドキするけ ど
…なんか落ち着く…
こんなの‥初めてだ…
楼の背中に腕を回し、2人はしばらくそのまま抱き合った―――…
そんな2人の姿を、遠くから見つめる爽やか美少年風のイケメンがいた。
「みちる…」
