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夏の秘密

第16章 悲劇



康弘「晴と連絡取り合ってる?」

夏「えっ?」

康弘「良かったら相談乗るよ」

夏「…」


一瞬
胸がざわついた
晴の同級生、晴の友達のような話し方を
していたが
ほぼ初対面の康弘を信用していいのか
夏は少し迷ってしまった


夏「…」

康弘「晴、今大変みたいだね」

夏「…連絡…取り合ってるんですか」

康弘「たまに、でもいつも一方的だから
こっちからは連絡取れないけど」

夏「…そうなんですか」

康弘「月一のペースで連絡くるから多分
そろそろくる頃と思うけど…良かったら
連絡しようか?」

夏「あぁ、えっと…」

康弘「初対面で連絡先交換とか嫌だよね
ごめんごめん」

夏「…」

康弘「あっ、もう行かなきゃ」

夏「ちょっと待っててください!!」


そう言うと
夏は一旦、席を外し
数分後、メールアドレスだけを書いた
メモを手に
康弘の席に戻って来た


夏「これっ…私の連絡先です、もし兄か
ら連絡があったらメールください」

康弘「わかった、君に連絡するようにっ
て伝えとくよ」

夏「お願いします…」

康弘「…」


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