暗い少女は明るい少女?
第30章 危険な夏休み
僕は相沢さんの顔を見た。
え?
少し笑っている。
相沢さんは軽く右足で地面を蹴った。
そして干川ごと後ろに倒れた。
蹴った勢いを利用して後ろに体重をかけたのだ。
相沢さんは即座に起き上がると灰音の後ろに隠れた。
「もういい加減にしたら?」
僕らの後ろから女の子の声がした。
灰音でもなく美奈でもない。
もちろん相沢さんでもない。
すみれだった。
「すみれ?なんでここに?」
「なんかやな予感がしてね。」
そう言ってすみれは桃色のスカートの裾を翻して後ろを振り向いた。