
お金の関係
第14章 別れの時
詩織「やめて…」
白石「…」
詩織「やめてったら…」
白石「…」
詩織「…やだっ…やだ…やだよ…」
充「…」
必死に抵抗するも
白石は問答無用で詩織の荷物をかばんに
まとめた
元々、荷物が少ない事もあり
ものの数分で全ての荷物をまとめ終えて
しまった
詩織「…」
白石「詩織様の荷物、全てまとめ終わり
ました」
充「わかった、車の準備をしてろ」
白石「かしこまりました」
充「…」
詩織「…!?」
充「詩織」
詩織「…充さ…っ…」
充「…」
詩織「…」
父との再会
借金返済の目処が立ち
今、目の前にはまとめられた自分の荷物
がある
認めたくない
認めたくはなかったが
でも…
充「詩織」
詩織「…」
充「借金返済の目処が立ったみたいだし
もうお前が無理して俺と一緒にいる理由
はどこにもない」
詩織「充さん…聞いてください!!私は
私は本当は充さんの事…」
充「さよならだ」
詩織「!?」
