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仮面な人たちの恋愛夢小説

第7章 約束のドラゴン(W)

〔我らの約束。それはあの日食の日、互いに誓った言葉〕

〔皆が滅んでも、絶対に奴らにサバトを開かせないよう、二人で止めること…〕

『サバトを…』

「止める…」

〔そう‥だから君たち二人はあの日に逢っているはずなんだが‥〕

〔覚えてない?〕

「あの日…」

『日食のあの日…』

顔を見合わせる晴人と桃魅。
少々沈黙が続いたが、晴人が何か思い出したかのように目を見開く。

「そうだあの日…!」

『逢ってる…の?私‥操真晴人と‥』

「逢ってる…逢っているんだよ!思い出せ…!」

『‥‥あ‥』

桃魅も何かを思い出した様だ。
改めて晴人を見つめる桃魅。

〔思い出したみたいね‥〕

『シルバーと私が出会った日、操真晴人とも逢ってる‥そうか、あれが…』

「そうか‥お前だったのか…」

〔何はともあれ、これで予約が果たせる…〕

〔えぇ〕

『私はシルバーとドラゴンの為にお前の傍で見守っていたい…お前はどうする?』

「俺も、ドラゴン達を見守りたい。そして、手伝いたい。魔法使いとして」

『操真晴人‥私の影になってくれるか?』

「ああ。光からも闇からも守る影になってやるさ」

晴人が桃魅の手を握ると同時に、桃魅は不思議な気持ちになる。
暖かく、優しい温もりを感じたのだ──。

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