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仮面な人たちの恋愛夢小説

第5章 恋人はJOKER(剣BL)

「始‥」

始は一真の性格上、何を言っても聞かないだろうと半ば諦めた様にふてる。
一真は始の反応にニヤリと笑い、上着を脱がせた具合にチュッと官能的な音を奏でながら始の身体の至るところにキスを落とす。
始の息が少し荒くなる。
本当は男でありながら今は女の始のその細く身の締まったボディーラインと、ふざけたアンデットのお陰で作られた始に取って最も邪魔なものである胸が一真の欲を掻き立てた。
全身に落とされたキスの感覚で麻痺した始の身体は、意外にも素直なものだった。
胸の飾りが美しく際立っている。
一真は飾りに優しくも強く、強弱をつけながら触れて始の反応を伺った。
時より浮く腰が、感度の良さを物語っていた。
ああ、感じてくれている。

そう思っただけで、一真は自分のピストルが熱くなるのを感じた。

「始‥」

次第に一真のその官能的な声に始は溶けていく。
一真は始の脆い部分が今なら見える気がした。
そんなことを頭に過らせ、一真は始を更なる高みへと誘う。

「力抜いて」

一真が始を優しく起こし、宥め、リードする。
少し怯える様に震える始の身体を抱きながらゆっくりと始の中へ熱くなったそれを射れると、今か今かと待っていたそれが始の中で最初の悲鳴を上げた。
始の瞳に涙が浮かぶ。
だがそれは不思議と嫌がったようなものではなかった。
ただ単に、普通なら絶対に有り得ない状況に置かれている自分に少し疑問と不安を感じていたのだ。

互いにの視線が熱く絡み合う。
ゆっくりと動き出す一真。
始は声にならない悲鳴を上げ、喘ぐ。
その声は、一真をもっとと欲しがっているかのよう…。
一定の音程を保ち、時々甲高く一真の耳に響いた。
一真も始が欲しくてたまらない様子で、甘く喘ぐ始を見ている。

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