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仮面な人たちの恋愛夢小説

第46章 眠らせて下さい。(鎧)

僕の好きな人は家庭教師。
泊まり掛けで僕の勉強を見てくれる。


最初は家庭教師なんて、と思っていた僕だけど、今では兄さんに感謝している。

今日も先生が僕の部屋にやってきた。


『今日も宜しくね、光実君』


「はい。宜しくお願いします」


ニッコリと微笑む先生。
腰まで伸びた髪をシュシュで一つにまとめて、服装は硬すぎないスーツで上着を脇に抱えている。
今日も先生は綺麗だ。


『この間の問題、出来た?』


「はい。一応…」


『あら、珍しい。二問も間違ってるわ』


え?と呟く僕に、先生は早速机に向かって勉強を見始める。


教えてくれているその姿も、とても素敵だった。

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