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仮面な人たちの恋愛夢小説

第35章 シアン色の狂愛(D※)

「これで君は僕のものだ‥分かったかな」


その美しい瞳を怒りに変えて僕を見上げる彼女の鋭い視線。

そんな視線さえも、僕には喜びに感じられたんだ。

だってこんなにも長く見詰め合ったのは初めてだったから…───


「足りないみたいだね。いいよ、もっとしてあげる」


彼女の鋭い視線を感じながら、僕は再び首筋に食らいつく。

ゆっくりとカーディガンのボタンを外し、やがて邪魔になったブラウスのボタンに手をかけながら胸元向けて唇を這わせると、その度に甘い声を漏らしている彼女。


『い…っ、やっ、ん…!』


甘く弾む彼女の声は、僕の狂気を奮い立たせた。

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