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仮面な人たちの恋愛夢小説

第32章 甘い愛の果実(鎧※)

それから女はただ一言


『本当に…いいのね?』


「何度も言わせるな」


女を優しく押し倒した俺はそのまま指を絡ませると口づけをした。

女の息遣いに、俺の中の何かのスイッチが入った。

首筋を指でなぞり、そのまま唇を赤い痣に合わせて持っていく。

鎖骨から胸元へ降ろした指先の感覚に、女は甘く吐息を漏らす。

ワイシャツのボタンを素早く外し、俺も邪魔になった上着とベストを脱いだ。

女を見下ろすと、その痣の数の多さから少し罪悪感に苛まれた。

まもなく、女の鎖骨、胸元の痣に唇を這わすと女は俺の背中に腕を回した。


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