テキストサイズ

仮面な人たちの恋愛夢小説

第23章 sweet home(K)

『渡。はい、あーん』

「あーん…」

彼女にキャラメルケーキを差し出されて口にした渡の顔が少し歪む。
渡には少し苦味が強かったようだ。
たまらず桃入りのケーキを口にする。
彼女はそんな渡にクスクスっと笑った。

「ん、はい」

彼女の隣に来た渡がフォークを彼女に向けている。
桃入りのケーキを口にした彼女は立ったままの渡を見上げた。
すると渡の顔がはっとした表情に変わる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ