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仮面な人たちの恋愛夢小説

第2章 仕事と愛と君と、(W)


『あねさん、久しぶり』

『あら?愛羅じゃない!‥どうしたの??』

『ちょっと‥施設の皆に会いたくなって…』

『そう‥あっ、そうそう、愛羅にお客さんよ?すぐに来るだろうからって事務室で待って下さってるわ』

『え?お客さん??』

愛羅は“お客さん”というのが引っ掛かりハッとなって事務室へと駆け込んだ。

『あっ、やっぱり来た?愛羅さんっ』

『‥所長さん…どうして…っ』

『これでも探偵ですからっ♪』

『…ふふっ、流石ですね‥』

ドアの向こうに待っていたのは亜樹子。
あの後心配になって、愛羅のいた施設をあまり気の乗らなかったフィリップの検索で突き止めていた。愛羅は自分の心を見抜かれていたのを知り、脱力して近くにあったソファーに座り込んだ。

『フィリップくん説得するのは大変だったけど、会えて良かったぁ♪』

『フィリップさんには悪いことしてしまいました‥後で謝らないと…』

『やっぱりやっぱりねっ、愛羅さんは』

『いえ、そんなこと‥』

『そんなことあるよ!スッゴく優しい!』

『っ‥ありがとうございます…』

亜樹子の推しに負けてやむ無く頷く愛羅。
すると、亜樹子が突然こんな話しをした…。

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