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仮面な人たちの恋愛夢小説

第11章 似た者同士の向こう側(DBL)

「かい…と…っ!」

──そのままソファーに押し倒したら、士はもっと狂ってくれる。
僕だけの士でいてくれるんだ。

「つかさ…っ」

──海東が少し苦し気ながらも喜びの表情を浮かべているのが見えて、何度となく俺も喜びを感じていた。
海東のその手に、視線に触れられて、俺は快楽と言うものを覚えた。
多分その瞬間俺は、男女というもの、例えば夏海なんかでは物足りなくて、いつしか海東って男を愛してしまったんだ。
悔しい。だけど何故か憎めないって思わせるのも、またコイツの技なのかもしれない。

「お前、単にこれが目的で来たんだろ」

──そうだよって言ったら、士は少し嬉しそうにも怪しい笑みを浮かべて口角を上げたんだ。
士の表情を見た僕が少し油断したその一瞬の隙を見逃さなかった士は、気付いた時には僕の上にいた。

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