
私のオネエちゃん
第2章 再会
恭平「でも普段から女の格好してるから
わかってると思って」
真子「そんなの…そんなのわかんないよ
だって…」
恭平「ごめん…でも俺が好きなのは女よ
り男だから」
真子「…」
恭平が好きなのは男
女ではなく男の人の方が好き
それはつまり
女である自分には、どんなに頑張っても
恭平と両想いになれる望み
可能性はない
ワケで…
真子「…」
恭平「真子?」
真子「…帰る」
恭平「そうだね、じゃあそろそろ…」
真子「一人で帰る!!」
恭平「真子!?」
真子「…」
泣き顔を見られたくなくて
真子は下を向いたまま全速力で店から出
て行った
真子「…」
自分勝手だったが
追いかけて来てくれるのではと
そんな風に期待しながら後ろを振り返っ
た真子
しかし残念ながら
恭平が真子を追いかけて来てくれる事は
なかった
真子「…お兄ちゃんのバカッ」
