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君がいるから

第8章 覚えてる!?

私は電話が終わると
もう一件電話をする

昨日着信が3回もあった藤さん

きっと心配してかけてきたに違いない

電話をすると
コールもそこそこですぐに電話に出た

「ごめんなさい!!何度も連絡もらってたみたいで…」
「いや…こっちこそ何度もごめんね。元気になったか心配でさ」
「もう大丈夫!ありがとう」
「俺のせいもあるかな、と思ってさ…」
「それも…あったけど…でも大丈夫」
「そこは大丈夫って言われるのはちょっと辛いんだけどね…」

ごめん藤さん…
気持ちはうれしいけど
私が好きなのは………

今からワクワクな顔でやってくる
目のクリクリした人…なの…

私は電話を終えると
ソッコーでシャワーを浴び
軽いメイクをして
その人の到着を
ソワソワしながら待っていた

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