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ふたりのカタチ

第5章 言えないキモチ

まあ、オレだってそれなりに経験はあるわけで、女の子からのキスだって正直ないわけではない

でも今のは…
マジでビックリした

「ホクロ…にキス!?」
思わず声に出してしまった

あやねえは、あちゃーと言いながら髪をさわっている

掴んでいたはずの手はもう離れてしまっていて、お互いまたテーブルに向かい合って座っていた

床に座っているあやねえは体育座りで
膝を抱えてポツリと言った

「かずちゃん…ごめんね…」
「え?あ、あぁ。キスのこと?イヤイヤ(笑)こっちこそなんか…ごめん(笑)」

照れくさくなって取りあえず笑ってみて
場を濁した

あやねえはさっきよりもっと小さな声で
抱えた膝に顔を埋めて
「好きになったら………ごめんね…」
そう呟いた…

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