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ふたりのカタチ

第4章 オレのこと

料理はホントに旨かった
『まずかったら言って』なんて言ってたけど
どれもが酒に合っていたし
また食べたいって思えた

亮太から『かっこよくなった』って聞いてたから
素直にありがとうって言うつもりで

「テレビ見てオレって気づいてくれたんだって?しかもかっこよくなったって…?(笑)」

まさか…こんな返事が帰ってくるなんて…
そんな上目遣いで、エロい…なんて…

すっげー恥ずかしくなったのは「一緒に遊んでいたあやねえ」から急に【女】を意識して
しまったからだ…

「あ、ありが…とう…ございます…」
何だ?今のオレの言葉…
自分でも引くんですけど…
耳まで熱くなってるし

ほっぺたをツンってされて、ますます赤くなるのがわかった
『マズい…』
風呂の準備に行ったままの亮太に声をかけて
あやねえがリビングを出ていってくれて
ちょっと助かった…

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