
たった4ページで、これだけ引き込まれるその文章力に脱帽。
個人的な感想だが、一人称作品でありながら、その語り手を形に変えて、読者をもその作品の中に引っ張りこんでいる。そう感じました。
これは、人形劇の文楽で、最初は人形を操っている黒子にも目がいってしまうが、時間が経てば人形にしか集中していない状況と同じで、「僕」の存在、文章の中での動きに集中していた。やがて、現実に引き戻されると、リンリンくるかも?という、作品の余韻が違うかたちで植え付けられてしまっている。
すべてを一言にまとめるなら「上手い!」としか言いようがない。
感じたまま、書かせていただきました。