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つたんとまん…

のぶ。のサバイバル系ミニ小説4th【最終話】


「パパー!」

「おかえり~!!」



長かった任務を終えて、久々の我が家へ。

ドアを開けたら、息子が元気いっぱいにお迎え(笑)


「おかえりなさい」


家に、彼の母親がいた!

何でも、呼ばれたような気がしたので、我が家へ来たのだった。

あれだけ、彼の母親を怖がってた息子だが、今では嘘だったかのように懐いてた。


「つたんとまん」

息子は、遠くの夕日に指差して、そう言った!

「す」が言えなくて「つ」となってしまう息子、我が子なだけあってカワイイ!(涙)

彼の母親は、何も言わず「ニコリ」と微笑んだ(笑)

そういえば最初会ったとき、無表情で抜け殻のように気力失っていたのが、今では微笑むようになっていたのであった!

それだけ、この10年の間に多くの事を乗り越えた証となる。


息子と女房と彼の母親とで、遠くの夕日を見に家を出た。


川の土手から見る夕日、今までならごくごく当たり前のようにしか見えていなかったのが、今日のはいつもと違う特別に華やかで、輝いてる夕日に見えた!

そこでもうひとり所長も加わり、同じく呼ばれたような気がしたのだ。


夕日を背景に、記念写真を撮った(笑)

みんな揃って、夕日に負けないかのように、微笑ましいいい顔をしていた!

毎日、みんなが笑顔でいられますように…

オレは、そんなことを思っていたが、この日は息子にだけ、彼が見えていた!

息子が彼とのテレパシーを介して、彼の母親と所長を呼んでいたのだ。


そんな中、メールで「地獄からの添付画像」が受信。

画像は、旧隊長とスタントマン親子、キャンプ場であの化け物から殺られた、4人の友人が6人揃って、たのしそうに微笑んでいた。

地獄とは、そんなにたのしい場所なのか!(笑)

添付画像は加工されていて、その送り主が部下からだった。

隊長!

任務お疲れ様です。


本文は、それだけだった。

だからオレは、ポリタンク隊長だっての!


訓練で、鍛え直さないといけないな~、マッタク…


夕日を背景にした微笑ましい顔並びと、メールで受信された地獄からの添付画像は、写真立てに収めて、家の目立ちやすい場所へ飾っている(笑)
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