
その正義感と過剰なほどの柊への憎しみ、萌への愛情の謂れを知ることは、こんなにも胸を抉る痛みを伴うとは…!
その殆どを灰谷氏の独白で綴られることが、持続する緊張感と、ひとつづきの映像を浮かび上がらせ胸にせまります。
禁兄の中にあっては少し異質なエピソード。けれど今だから語ってほしかったエピソードであることは、灰谷氏の手を握る萌の姿からはっきりと知ることができます。
ドラマのうねりを予感させながら、灰谷氏にシンクロした胸に優希の存在が残り続けています…。
しののめさんの筆の力に心からの拍手を!
レビュー一覧










