性教育学校
第39章 戻れない
「裕希の行きそうな場所は!?」
「し、知らねえ」
「じゃあどこ探すのよ~っ」
「どっかにいるだろ!」
宛もなく
寮内を探した
「ハァハァ…どこにいるの~」
走ってばっかで
すごく疲れた
「あいつの行く場所………」
裕希は自分の部屋に
よく閉じこもってたりしてるから
全然行きそうな所が
分からなかった
「あたし…裕希がどんどん
離れていっちゃいそうな気がする…
そんなのやだ…っ!
せっかく…みなみと渓人が
戻ったのに……」
またみんなで
仲良くなれるって
思ってたのに…
「…弱気になんなよ。大丈夫だから」
「だってぇー…」
「あいつはそんな奴じゃねーよ。
………って、いた…」
渓人の見てる方を見たら
裕希が歩いていた
「え?…あ!!裕希ー!!!」
あたしは大声を出して
裕希を止めた
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