性教育学校
第22章 大好き
「渓人…」
「みなみ…なんでここに?」
「莉乃がここにいるって言ってた」
あたし達は
寮の屋上にある
展望台にいた
「そか………」
渓人は空を見上げてた
「渓人ってさ
すっごく無愛想で
なに考えてるのかよく分かんなくて…
いきなり怒ったり優しくしたり…
ほんとにムカつく。
でもね…
どんなにムカついても
何されても嫌いになれない
全部…大好きだよ…………」
渓人は黙ったまま
「それだけ…だから」
もっともっと
気持ち伝えたいけど
渓人の前だと泣きそうで泣きそうで
耐えられなくなる
あたしは展望台を出ていこうとした
「…っみなみ!」
そんなあたしの腕に掴む
そして抱き締めた
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