無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「何でも良いですよ〜何かありませんかぁ？」



有利香は大志に身体をぴったりとくっつけて来た


それを見て、井上が口を出す




「おーおーモテお、何かしてもらったらどーよ？」


「大志君、鼻の下伸びてんで」




「お前らなぁ…」



大志は井上の頭を小突き、葵には睨みを利かせた







『…』



黙って大志の腕にしがみつく姫は、自分なりに有利香に威嚇していたのだけれど…



「んにゃ？」



有利香と目が合うと、有利香は姫の頬に手を伸ばした



『!!?』


「お肌綺麗だね〜、お化粧しないの？」



何の怪訝さも感じられないその笑顔に、姫はたじろいだ




『…しない』



「どーして？
きっともっと可愛くなるよ〜？」



『…』



恥ずかしがっているのか、姫は大志の腕からちらちらと顔を出す




「お肌に合わないの〜？」



『やり方、わかんないから…』



「教えてあげよっかぁ？」




その瞬間、姫の顔がパッと明るくなった




『ほんと!?』



「ほんと〜。
あなたは斉藤さんの娘さん？」



「いや、オレの彼女」



有利香の質問に大志が応えたので、姫はつい顔を赤らめた