All Arounder
第49章 Sibling
「それにしても、君ほんとにゆうひちゃんにそっくりだね」
小泉は美空の顔をジロジロと見てきた
「君の名前は?」
「…美空…」
「へぇ、美空ちゃん」
小泉はゆっくりと戸の前まで歩き、手をかけて開けた
「美空ちゃんは、何でこんなとこに来たの?」
「あ…っと…お兄ちゃんたちについて来たんです」
「大志たち?」
丁度外へふたりが出たところへ、大志や井上が駆けてきた
「小泉ぃい!!!」
真っ先に井上が走ってきて、小泉に抱き着いた
「心配させんじゃねーよ馬鹿ヤロー!!
ぶっ倒れたくせにウロウロすんなー!!」
バシバシと背中を叩く井上を、小泉は笑った
「ククッ、ごめんね。
ってか、何で俺が倒れたって知ってんの?」
「三休って坊主が教えてくれたんだよ」
「三休が…?
全く、余計なこと喋ってくれちゃって…。
…ちょっと顔近くない?」
「え、そーか?」
井上は小泉の前で、その目をパチクリとさせた
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