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夜が明けた


酒場の窓からは朝日が差し込み、店内はほんのりと暖かくなってきた


１番に目を覚ましたのは大志だった


グルッと周りを見渡すと、酒場のソファーで寝ているのは井上と姫だけ


マスターは別室で寝泊まりしているからだ




「…７時か」



依頼人が来るのは午後４時…


時間はまだまだたっぷりある





姫は寝込んだときと変わらない様子だったが
井上にいたっては今にもソファーから落ちてしまいそうだ

いや、体半分落ちているか…




「…」



何で西浦姫は…こんなに表情に乏しいんだ？



こうやって寝顔を見ている限り、その辺の女より際だって美人で
可愛いと思うが…



目を覚ませば



それは綺麗だが…





ただそれだけなのだ