刑事とJK
第86章 僕のもんだ、いや、俺のもんだ
「あ、あんたらは…!!」
そこにいたのは、男女が6人ほど
その中には見たことのある顔もあった
「確か、行方不明になったキャスターたちじゃないか!?」
縄で縛られ、口に布を巻かれていたのは、
アミューズメントパークの警備員や取材に来ていたレポートキャスターたちであった
「んー、んー!!」
「待ってろ、今解いて…」
藤野が人質たちを解放しようと縄に手をかけたとき
南はそばにあった長テーブルをガシャンと蹴倒した
「み、南…!?」
それとほぼ同時に銃声が聞こえ、長テーブルに何発も銃弾が撃ち込まれた
!!!
南はテーブルを盾代わりにして、全員を後ろへ隠れさせた
「犯人か…!?」
「みたいだな…」
南はテーブルの陰からそっと覗いた
相手は2人…
どちらも銃を構え、こちらに近づいて来ている
「狙いは俺らだな」
「ああ、うっかり人質に当たらないようにしないと…」
藤野と南はアイコンタクトを取り、テーブルから飛び出した――――
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