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刑事とJK

第86章 僕のもんだ、いや、俺のもんだ






「こいつどうする?」


「とりあえず邪魔されないように縛っておくか」




男たちは千花の腕を掴んで連れていこうとした


千花は声を発することすらできなかった









「おチビ!!」



その声に振り返ると、井上が立っていた



「井上…」



「伏せろよおチビ!!」



「え?」



井上は背中に掛けてあったライフルをガシャンと構えた



千花を捕らえていた男の一人が慌てて銃を持ち直す



ダンッ!!バァーン!!!!




「…」





千花がゆっくり目を開けると、銃を持っていた男が倒れていた


ま…まさか死んで…!?




もう一人の男が、倒れた男の様子を見る





「い…生きてる…」



「今…何が…?」




千花は男の持っていた銃に目をやった



銃は筒先が無くなっていた



無くなっていたというよりかは、
吹っ飛んでしまったと言った方が正しいだろうか





「100点満点っ」




井上はご機嫌に、ライフルを背中の鞄に仕舞った



信じられない話、井上は見事、男の銃の筒の中にライフル弾を撃ち込んだのだ



銃の筒先はそのせいで破裂し、男は驚いて気を失ってしまったようだ











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