刑事とJK
第86章 僕のもんだ、いや、俺のもんだ
シゲは千花を井上から引き離した
「はあ?何を」
井上は不機嫌そうに答える
「何でも!!」
「答えになってねーよ!!」
「なってる!!」
「なってねー!!」
バキッとお互いの拳が交差し、ぶつかりあう
とうとう殴り合いになってしまった
「お、おやめください…!!
今は喧嘩など…!!」
と、千花は止めようとするが、近づけない
しかも二人には聞こえてもない
聞こえていたとしても、絶対に無視している
「…」
千花は膨れっ面をして、一人で舞台の方へ歩いて行った
…信じられません…
こんな非常事態に喧嘩など…!!
ミサイルとやらが落ちてしまえば、喧嘩すら出来ぬと言うのに…
なら、わたくしが鍵を探します
お二人はどうぞ、喧嘩でも何でもなさっといて下さい!!
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