テキストサイズ

刑事とJK

第84章 ミッション




―――――――――――


その放送の数分前…








「あ、裏口からまた誰かが入って来たな…」




藤野が画面を指差した





「あ!!千花…!?」





シゲは勢いよく画面に飛びついた


千花ともう一人…見たことのない男がいる






「誰だろうな、一体…?」




「こうしちゃいられない!!
僕、1階に行ってきます!!」




「おい待て嘉山…!!」


と、南や藤野が止めようと思ったが
シゲは行ってしまった






…まだ犯人がいるかもしれないってのに
一人で行きやがって…





「正貴たちはここで何してるの♪?」






真理子の視線の先では、斉藤たちが扉の前で止まっている…






「もしかして、あの扉の先に何かあるのかなぁ…?」





岩崎はキーボードを打ち、画面上に図を出した


図、とはどうやらアミューズメントパークの立体模式図で、
何やらよくわからない数字やグラフが表されている






「はあはあ、なるほど…
斉藤君たちの立っている先の部屋に、核ミサイル誘導装置があるみたいだね」





「扉が開かなくて、立ち止まってんのか??」




吉川は身を乗り出した




「おそらく、そうだろうね…」



「ここから操作して開けられないのか?」





南は岩崎の顔を覗き込むように見る







「うーん…」


カタカタカタカタ…カタ




「ダメだね」




「くそ…何とか開かないのか…!?」




「そやつに聞いてみてはどうだ?」



源十郎の言葉で、全員の視線は吊されている大男に注がれた







「え?」







ストーリーメニュー

TOPTOPへ