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刑事とJK

第78章 トレジャーハンター




「さて…
んじゃもうちょい時間あるから、また家に戻っか」



「え、また?」


『一体外に何しに来たの?』




「教えてやんねー」




意地悪そうに舌を出す斉藤に、3人はブーイング






――――――――――





そしてやっと…




斉藤は再び外へ出た


もうこの時はすでに、
太陽が顔を出していた




「次こそ教えてくれるんだろうな?」



「まぁ見とけって」



斉藤はまた足で地面に線を入れていく



『あ』



ゆうひはここであることに気づいた



『斉藤…
"まっすぐおばけの木"の影に線を引いてるの?』



「ピンポーン」




斉藤は軽くゆうひを指差し、線を引き終えた



「影?
あ、まさか…」


「あたしわかったあ!!
正貴、わかったよん♪」




元気な小学生のように、
真理子は勢いよく手を挙げた





「正貴は、夜中の4時と朝の8時に出来た
"まっすぐおばけの木"の影をなぞったんだね♪」



『4時と8時?』



「うん、干支って時間とか方角も指してるからねん♪」



真理子は人差し指を立てて
自分のほっぺをトントンと叩いた





「おめぇ頭冴えてんじゃねぇか」


「まぁねん♪」



「さっすが真理子~!!///」






『…あ、そうか!!』


ゆうひはここでようやく理解出来た








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