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刑事とJK

第70章 江戸っ子交通安全!?







「んじゃ、さっそく本題に入んぞ」



斉藤が皆を指揮った






「本題?」



と全員が口を揃えて言った




「撮影のことだよ」


「あ、そうだった!!」



藤野はポンと手を叩いた


「それで…問題は車なんだよな…
どうやってさりげなく出すか…」



「車?
この時代に車なんてあるわけないじゃないの♪」




「そりゃそうだけどよ…
車が出てきたほうが、
交通安全の呼び掛けにはピッタリじゃねぇか?」





「交通安全?」





また斉藤以外の全員が口を揃えた




「だって…小学生相手に、
しっかりメッセージが伝わるようにしねぇとダメじゃねぇか?」





「小学生??」



「…」



不思議に思った斉藤は、念のため尋ねた




「オレ言ったよな?
小学生に見せるための
交通安全の呼び掛けの撮影をしに行くって…」



「そうなの!!!??」





え…






『あたしてっきりドラマの撮影に
出られるのかと思ってた~』



「俺も、"必殺仕事人"とか
"水戸黄門"とかに出られると思ってた…」



「小学生相手かよ…」



「それ早く言っといてよね!!
あーガックリ」




ガックリはこっちのセリフだ!!

オレはちゃんと言ったのに、
どうせてめぇらが「映画村きゃっほ~い」とかぬかして
最後まで人の話聞いてなかっただけだろ!!





「…とりあえず、そういうことだ」





「ガックリ~」





全員うっせぇよ!!!!









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