刑事とJK
第62章 告白して
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これは、刑事警察課襲撃事件が終止する直前の話…
ゆうひが刺されたすぐ後からの
話である…
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「何してるの!!
早く治療室に運ぶわよ!!」
動かなくなったゆうひを抱いていた斉藤は、
その声の方を向いた
髪はいつもよりも乱れてはいたが、
やはり変わらない凛とした空気
「津森…」
「け、恵子ちゃん!!!」
吉川はまた号泣した
津森はつかつかとゆうひのもとへ歩いてきた
「メソメソ泣いてる場合じゃないでしょ!?
早く、運ぶのよ!!」
「お、おう…!!」
斉藤は涙を雑に拭いて、
ゆうひを抱え上げた
津森は早足で会議室を出て、
斉藤も後を付いていった
「…血が…」
ゆうひの腹部からは、
出血が止まらない
「…オレのせいで…」
また涙が溢れてきた
死んだら…何にもなんねぇんだよ…
ゆうひ…
なあ
頼むから、生きてくれよ…
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