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刑事とJK

第87章 全ては復讐のために



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「小泉君って、休み多いよね」



「まあね」



「病気なの?」



「全然」




俺が久しぶりに学校に登校した日



席に座ってボーッとしているところに話し掛けて来たのは

羽生枝美(ハニュウ エミ)

という女




羽生は少し変わった女で、不良たちとは仲良くするくせに
自分はそう染まろうとはしなかった



顔も髪も、全部が素の彼女だった







「じゃあ何で休むこと多いの?」



「…面倒だから」




「休みの日は何してるの?」







…しつこい





本当に面倒だ






「ねえ教えてよっ」



「…うるさい」





俺はうっとうしくなって、朝から家に帰ろうとした



鞄を持って、教室を出る





「あ、待ってよ」





羽生も慌てて自分の鞄を取りに行き、俺の後を付いてきた





「…」



「♪」




校門を出て、ずっと歩いた




「いつまで付いてくんの?」




「教えてくれるまで」





早く、どこかへ行ってほしい…




「…花火作ってる」



すると羽生は「えっ!!??」と大声を出し



「見てみたい!!」





その大きな瞳をキラキラさせるんだ





…言うんじゃなかった…









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