向かいのお兄さん
第47章 記憶にない記憶
――――――――――
…皆さんは
時間を遡ることが出来ると思いますか?
普通、出来ないでしょう
それが当たり前です
でももし
神様がいたずらにも
そんな不可能を可能にしてしまったなら
あなたはどうしますか?
また別の質問として
もし突然
あるはずもない記憶がポッと頭に浮かんだなら
あなたはそれを
ただの夢だと片付けてしまいますか?…
『…』
ある日のことだった
あたしが大学へと車で向かう途中、小学校の校舎が目についた
いつもは素通りするのに、なぜか今日は
気を取られてしまった
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